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WLB推進企業レポート掲載!『株式会社インデックス』 (『大学生の視点』からワークライフバランス推進に取り組む企業を取材!)
2009/02/18
〜経営者の方のリーダーシップのもとでユニークな制度作りを行っている株式会社インデックス。パートタイムの方への支援など、中小企業ならではのきめ細やかな対応も特徴。労務部門リーダーの上原真弓様にお話をお伺いしました〜
【企業概要】
| 一般事務請負業 | |
| 2002年 | |
| 正社員 23名(男性9名、女性14名)、非正規社員 2名(女性2名) |
【ワーク・ライフ・バランスの制度について】
—「ワーク・ライフ・バランス」を御社ではどのように捉えていますか?
一般には企業のアピールポイントのひとつとして取り組んでいることが先行してしまいがちですが、我が社で社基本的には、従業員がどのような生活状況になったときにおいても、働くことを制限するようなことがない企業であるように、という位置づけにあると思います。
—ワーク・ライフ・バランスに取り組むきっかけが何かあったのですか?
元々、設立されたばかりの会社で、業務ありきでどんどん大きくなってしまい、体制作りが追いついていませんでした。そのような中で妊娠した従業員が3年程前に出たんですね。ただ急なことでしたので、通勤ラッシュを避けるために出社時刻をずらしたりと、本人の希望に合わせて働けるような状況を作っていきました。その後、また妊娠した従業員が出てきたんですよ。うちは比較的女性も多いですし、しかも平均年齢も若く、これから出産を控えている従業員がたくさんいました。
制度や仕組みをしっかり作って明文化することにより、自分が利用できる制度があるということを従業員が理解することで、従業員がより安心できますし、公正に利用できるのではないかということで、将来に向けて動こうとしたことがきっかけでした。
【労働時間について】
—就業時間について教えて下さい。
始業が10時で、終業時刻が18時ですね。休憩時間が1時間あるので、一日の所定労働時間は通常法定では8時間ですけれども、弊社では7時間になっています。そういった面においても、子育て世代の女性を含め従業員の方が働きやすい職場の条件のひとつになっているのではと思っています。
—労働時間を減らすための取り組みや状況など、具体的な工夫例をお聞かせ下さい。
先程も申し上げました通り、元々所定労働時間が7時間と短いです。労働時間については、残業をしないようにするということがひとつの目標と言いますか、ワーク・ライフ・バランスの取り組みにおける重要な課題ですね。残業をする従業員はほとんどいないのですが、管理職クラスの者に残業が多いという状況になっているので、ノー残業デーを実施しています。月に1日「パッと帰ろうデー」というものを設けています。毎月8日は18時半には会社の電気を消しますよというようなことをしています。
【有給休暇について】
—有給休暇の取得促進のために取り組んでいる政策は何かありますか?
元々有給休暇は取得しやすい状況にあります。取得促進策になっているのかどうかは分からないのですが、ひとつには、アナログですけれども勤怠管理台帳を作成しています。有給休暇を使いたい従業員はリーダーや役員にこれを使って申請します。ここで今権利として有給休暇を何日持っていますよということが分かるようにもなっています。自分の有給休暇というものが、自分自身も上の者にも下の者にも、一目で分かるようにしていますね。
【育児に関する制度について】
—育児休業はどれくらいの期間取得できるのですか?
現在、規程上は子どもが2歳になるまでということにしています。
個人的には法定の休業をきちんと取得できて、それを利用した後に職場に戻ってきて、自分のスキルを活かせるような働く環境があるということが一番大事だと思っています。
—パート従業員にも育児休業が適用されたとお聞きしましたが。
そのパートさんはうちに入社が決まったときに妊娠していることが分かったんですよ。会社としても初めてのケースだったので、どうしようかということになりました。ただ、実際に仕事をしていただいて、彼女の働きぶりや仕事に対する姿勢を見て、出産後に彼女が職場に戻ってきてくれるということであれば、うちの会社の状況を把握しているし、仕事の手順を覚えてくれているということで会社にとってもメリットが大きいということになりました。彼女も出産後職場に復帰したいという希望があり、会社側も復帰してほしいという意見があり、両者の希望が合致したため、正社員ではありませんでしたが育児休業を取ってもらいました。
【ワーク・ライフ・バランス規程について】
—先程、妊娠された従業員の方の時差出勤のお話がでましたが、その他の従業員の方にも適用されるのですか?
そうなんです。制度をつくるということになった際、時差出勤や短時間勤務などを「ワーク・ライフ・バランス規程」というもので定めました。その中の「両立ワークタイム」という制度で育児・介護を理由とした場合に適用されることになっています。
—ワーク・ライフ・バランス規程について教えていただけますか?
弊社のひとつのポイントとしては、東京都の助成金を申請してその財源を使って制度を整えました。
制度の導入にあたっては、「両立支援ミーティング」というものを開いて、制度を作る内容を決めていきました。まずは新しく始める施策なので、無理のない、あまりお金をかけなくてもできるものを考えることにしたんです。うちみたいな中小企業でもこういう取り組みや制度ができるんだということを行く行くは啓蒙していきたいと思いましたので。
また、ネーミングも特徴があるんですよ!孫が誕生した方へのお祝いと、出産した子のサポートを目的とした「ハッピー休暇」や、男性従業員の配偶者が出産した場合有給による休暇の取得を義務づけている「じっせん休暇」など。こちらは育児を実践してもらい、育児の大変さを実感することで両立支援の重要さに気づいてもらうことが目的ですね。
—資料を拝見させていただきましたが、「ハッピー休暇」や「じっせん休暇」の他にもいろいろな制度があるんですね。名前も本当にユニークだと思います。
その他にも、育児や介護のために失効した年次有給休暇を復活させる「ふっかつ休暇」、未消化の有給休暇を時間単位で消化してもらう「いきいき休暇」というものもありますよ。
7つの制度が今ありますが、唯一費用がかかったのは「思いやりスペース」くらいですね。これは両立支援ミーティングをした際に、子育てを経験済みの従業員の方からの意見を参考にしました。ちょうどその頃妊娠7ヶ月くらい人がいたんです。お腹が大きいのを見て、「うちはデスクワークなのでずっと座りっぱなしだから、休憩できるスペースを作ったらどう?」という案を出してくれたんです。狭いスペースなのですが、助成金でソファを買って、パーテンションで仕切ることで休憩スペースを作りました。
—「ダブルありがとう金」という制度が気になるのですが。
育児休業を取得して復帰した従業員に5千円相当、同部署の従業員に3千円相当、全従業員に1千円相当という金額なのですが、記念品を渡しています。「戻ってきてくれてありがとう!」という想いを込めて復帰したタイミングで渡しています。休業取得中にサポートしてくれた職場の同僚に対してもありがとうなので、「ダブルありがとう」ということなんです。
【その他の制度について】
—その他にも従業員の方を支援する制度がありましたら教えて下さい。
キャリアアップのためのスクールや資格取得を支援しています。規定されたものであれば補助金を出すといったこともしていますね。実際私も大学に通っていて授業時間のやりくりが大変だったので、育児や介護のためだけではく、スクーリングのための時差出勤や短時間勤務の制度ができればいいなと思っています。
【今後の課題など】
—今後の取り組みについて課題はありますか。
実際のところ社会全体において働きながら子育てをしていく環境がまだ厳しいのが現実ですよね。保育園の数が足りなくて、なかなか子どもを預けられないという声も従業員の方聞こえてきます。仮に残業をして割り増し賃金が発生したとしても、保育延長料の方が高くついてしまうということも考えられます。現場の者としては職場のワーク・ライフ・バランスへの取り組みだけが、どんどん先走ってしまっているような気がするんです。もっともっと社会全体でしっかりとした基盤づくりをしていくことが課題ではないでしょうか。
それからワーク・ライフ・バランスに関して企業側の努力だけではなく、従業員側の努力も必要だと思います。例えば休業を取ることは当たり前に認められた権利ではあるのですが、パフォーマンスの評価には差があっていいと思うんです。それぞれ従業員にできるパフォーマンスや能力は違うのですから。制度を取得しながら能力を発揮する環境を自らが努力して整備してことを従業員側も意識することが大切だと私は思います。そうすることで、お互いに気持ちよく制度を作り出せて使える状況がつくり出せるのではないでしょうか。
—本日は貴重なお話をありがとうございました。
【レポート作成者】
法政大学キャリアデザイン学部 津久井麻美











