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ワークライフバランス推進企業と学生の座談会を実施しました!(大学生によるワークライフバランス推進企業への取材2009)
平成22年1月21日(木)、13時30分からと15時30分からの2回にわたり、都庁第一本庁舎会議室にて、『大学生によるワーク・ライフ・バランス(WLB)についての企業取材と発信事業2009 座談会』が行われました。
企業におけるWLBの取組を調査した学生と、企業の人事担当の方々とが一堂に会して行われたこの座談会では、これから社会に出る学生が調査を通して何を感じ、自らのキャリアやWLBをどう考えたか、また、会社としてのWLBへの取組の意義や難しさ、また、一社会人としご自身のWLBについての考え方など、それぞれの立場から率直な意見が交わされました。
法政大学キャリアデザイン学部 教授 武石恵美子氏 |
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住友商事株式会社 伊藤瑠美氏 |
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株式会社日立製作所 労政人事部ダイバーシティ推進センタ センタ長 |
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株式会社ヒューマンシステム 代表取締役 湯野川恵美氏
(以上社名50音順) |
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法政大学キャリアデザイン学部の学生6名 |

本座談会では、まず学生たちが調査を通して感じたことや自らの意見や疑問を発表、その後、それらを起点として各企業の担当者が率直な意見を述べ、さらにそれに対する質問や議論が交わされるなど、活発な意見交換が行われました。
学生からは、「WLBは、子育てのためにあると思っていたが、実際調べてみて性別に関係なく、モチベーションアップや事業の効率化にも繋がり、企業と働く人の双方にとってよいことなんだとわかった」「調査を通じて、結婚して子どもができても働いている女性と出会えたことで、自分もそうなれるんじゃないかと思えた」というポジティブな意見から、「効率化をすると作業負担が増えるのではないか。WLBが格差社会を助長しているのではないか」、「制度がたくさんあればあるほどよいと思っていたが、社員の方々が使いやすいことが重要なのではないか」といった課題提起など、多様なコメントがなされました。
仕事をする上での基本として、ひいてはWLBの重要なキーワードとして出てきたのが「コミュニケーション」です。
「コミュニケーション能力がないと、周りと協力しながら効率的に仕事ができない。そういう意味では基本的なマナーも大事」「上司とよく話し合っておけば、変な誤解で無駄な仕事をすることもなくなる」「仕事の中では、コミュニケーションの中でも特に<報告する能力>が重要」「ワークシェアリングということで、二人のメンバーが連携し一つの営業を行ったりもする時代。そういう意味でもコミュニケーションが大事」など、企業側からコメントが多数寄せられました。
「仕事と生活、みなさんは仕事があるから生活があるのか、生活があるから働いているのか」という学生の率直な問い対しては、各企業の担当者から、「区別していない」「全部仕事と考えていいのかもしれない。すべての仕事に対してどうバランスをとって生きて行くのかが問われるのがWLBなのかもしれない」と言った答えが聞かれました。
この他にも、「自分としても、悩みながら模索しながら働いている。これから迷わないこともない。WLBということよりも、自分がどういう仕事をしたくて、どういう道を進みたいのかということをしっかりと考えておくのが大切なのではないか」
「WLBというのは様々な要素を内包しているだけに難しい。学生のみなさんは不安もあると思うが、まだまだこれからいろんなことにチャレンジする機会はいっぱいある。恐れずに受け入れてトライしてみることが重要なのではないか」
「10年後20年後に自分がどうありたいのかを考えて、そこを踏まえて、自分は今どうしたいのかを考える。昔はやみくもに頑張っていくと行ける所までいけた時代だったがそういう時代は終わった。10年先20年先の自分を一応おいて、そのために今自分が何をしなければならないかを考える必要があるのではいか」などの貴重なご意見をいただきました。
法政大学キャリアデザイン学部 教授 武石恵美子氏 |
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味の素株式会社 人事部 労政グループ 専任課長 栢原紫野氏 |
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新栄工業株式会社 総務担当顧問 西川暉氏 |
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大日本印刷株式会社 労務部 エキスパート 本田有香氏
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株式会社トライアンフ 組織・人事コンサルティング事業部 |
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日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社 人事総務本部人事部 (以上社名50音順) |
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法政大学キャリアデザイン学部の学生6名 |

2回目のセッションでは、学生の側から「制度がしっかりと使われているのが大事だという発言が印象に残っている」、「企業として利益やコスト削減に繋がらなければならないということもあるため、働く人にとってのWLBの実現は決して簡単なことではない」、「生活の充実ができてそれが仕事のやりがいに繋がっていくのがよいと思った。しかし、仕事が生きがいでどんどん働きたいという人にとってのWLBはどのように考えればよいのか。」など、調査を通して学んだWLBの難しい現状に対する感想や意見、また、「WLBは仕事と生活半分半分ということではなくて、メリハリなんだと学んだ」や「企業は従業員をもっとドライに捉えているというイメージだったが、“社員がどうしたら能力を発揮できるかということをこんなに親身に考えている”ことがわかったのが大きな発見だった」などという率直な感想が聞かれました。

それを受けて、各企業の担当者からは、「WLBは“バランス”が大事。自分の若い頃を考えても、10時11時まで働いていて当たり前という時代だった。今、社会全体がワークの方に振り子が触れているので、それをライフの方に戻そうという流れだと思う。この振り子をどこまで戻すかというのも大事。会社がつぶれてはいけない。国際競争の時代でもある。ライフの方ばかりにいくと日本そのものが立ちゆかなくなる。 生産性他もろもろとのバランスがWLBの“バランス”。一人ひとり、その時代にあったバランスの決め方がある。一流の社員になるためには、ある時期はめいっぱい仕事漬けになることも必要だろう。そのバランスを会社が決めるのではなくて、一人ひとりが最適なポジションを考え、それを実現できるような社会にしていく必要があると思う」
「ワーク60、ライフ40というわけにはいかない。ワークがライフに乗っている。WLBとはどう生きるかなんだと上司に言われた。自分自身も本当にその通りだと思う」というWLBの考え方がポイントとして言及されました。
第2回でも焦点になったのは「コミュニケーション」でした。
「WLB推進と社内の円滑なコミュニケーションは相反する点もある。昔は残業後、飲みに行くことを含めて、社内でのコミュニケーションが図れていた。今は、残業に対する管理が非常に厳しく、先輩たちにも余裕がない」
「パソコンがここまで普及して個人単位の業務が増え、仕事を通じてのコミュニケーションが減ってしまった。コミュニケーションは本来、非常に大事」
「在宅勤務などの場合は、さらにコミュニケーションがとりにくくなる。コミュニケーション能力は重要で、仕事を進める上で他の部門などと調整していかなければならない部分が結構あり、それがうまくいけば仕事も円滑に進む」
「部下を時間通りに帰すのが上司の仕事になってしまっている面がある。もっとコミュニケーションに時間とエネルギーを注ぐべき」など、企業内のコミュニケーションの課題やあり方について、様々な意見が出ました。
一方、「男性の育休制度を導入しても利用者が出ない。男子学生のみなさんは子どもができたら育休を取りたいと思うか」という企業側からの質問には、参加していた二人の男子学生がそれぞれ「現実的に想像できないので育休を取るかはわからないが、育児はしたい」「子どもとは関わりたい」と答えるなど、将来の生活やWLBに関して不安と希望の入り混じるコメントがありました。
企業側からは、「働いている女性は特に、結婚や出産のタイミングなどについても悩むことがあったりすると思います。そのあたりは、パートナーの考え方にも影響してくるところがあるでしょうから、パートナー選びが結構大事ですね。そのようなところまで、今から心に留めておくといいかもしれません。女性が自分の人生設計スケジュールをきちんと考えていることは、企業運営にとっても、企業がWLBを取り入れる上においても、とても重要なことだと思います」など、具体的かつ示唆に富んだアドバイスを多数いただきました。













