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株式会社イーウェル(大学生によるワークライフバランス推進企業への取材2010)
2010/07/01
~福利厚生サービスのコンサルティング・提供を行う企業として、高い福利厚生サービスを企業内にも取り入れている株式会社イーウェル。人事総務部の青木俊介さんにお話を伺いました。~
【企業概要】
| 福利厚生メニューサービス「WELBOX」のコンサルティング・ 提供 カフェテリアプランの企画・構築・運営 福利厚生メニューのオペレーション業務 健康支援サービスの企画・提供・運営 福利厚生BPOサービス(財形・特殊会等)の企画・提供 保養所運営代行サービス「リフレッツ」の提供 他 | |
| 2000年 | |
| 322名(うち社員193名 男性85名 女性108名) |
【ワーク・ライフ・バランスの取り組みについて】
―貴社の「ワーク・ライフ・バランス」の取り組みについて教えてください。
当社は企業や団体がその社員・職員の方々に提供する福利厚生を代行するサービスを提供しています。福利厚生サービスを企画・提供する企業として、ワークライフバランス(以下「WLB」)に関する意識が比較的高い社員が多く、福利厚生サービスのモデルケースとなれるよう、比較的厚い福利厚生制度を社内に備えています。
仕事と生活の両立を支援する制度の整備・拡充も進めており、2007年に「仕事と子育ての両立支援企業認定マーク(くるみん)」を取得、2008年には、第2回「ワーク・ライフ・バランス大賞」普及支援活動部門において優秀賞を受賞、2009年度東京都ワークライフバランス企業認定をいただいております。
【仕事と生活の調和を図るための制度について】
―モデルケースとなるように社員の福利厚生を充実させているということですが、その制度について詳しく教えてください。
当社がクライアント企業に提供するサービスとして「WELBOX」「カフェテリアプラン」「健康支援サービス」「両立支援サービス」などがあり、これらを社員は利用することが可能です。
―それぞれのサービスについて、おたずねします。まず、「WELBOX」とはどのようなサービスですか。
「WELBOX」というのは、社員やその家族の充実した生活をサポートする様々なサービスを揃えた福利厚生のパッケージ型サービスのことです。旅行や宿泊、健康、育児、またエステやスポーツクラブといった約10000を超えるアイテムのステイ&リフレッシュメニュー、ライフサポートメニューが安価な会員価格で利用でき、社員の充実した生活をサポートしています。
―「カフェテリアプラン」とはどのようなサービスですか。
「選択型福利厚生制度」とも言われ、事前に付与されたポイントの範囲内で、多くの福利厚生制度の中から社員が必要なものを自由に選択・組み合わせることができる制度です。助成金制度や財産形成制度、前述のWELBOXで支出する費用などに利用することができます。ポイント制にすることで、一律的に提供される福利厚生制度よりも社員のニーズに合ったものとなり、社員の満足度の向上、会社としては福利厚生費用の圧縮を図ることができます。
―「健康支援サービス」とはどのようなサービスですか。
社員の健康管理は、いまや個人の問題ではありません。社員が健康を損なえば、企業にとっても大きなダメージになります。そこでイーウェルでは、各種健診の手配・清算代行、健診結果のデータ化・管理、各種報告書作成支援を一貫して行うことで、社員の健康管理を支援しています。このような一貫した健康支援サービスを提供することで、企業の人事の方が社員の健康診断の準備や管理に対して割かなければならない時間や能力を企業本来の仕事に向けることができるのです。
―「両立支援サービス」とはどのようなサービスですか。
WLBへの意識の高まりもあり、企業としてもWLB実現への積極的な取り組みが求められています。そこでイーウェルでは、両立支援制度や育児・介護に関する情報を一元的にまとめて、社員に提供する情報ホームページ「Libra(りぶら)」の製作・運用を支援しています。
「Libra」では、企業の持つ休暇・短時間勤務などの社内制度、育児・介護にかかわる情報、制度を利用するための手続きの説明など、幅広いコンテンツを分かりやすい表現で解説されており、企業内の情報共有がスムーズに運ぶように工夫されています。また先ほど紹介した「WELBOX」の中には育児・介護に関連するサービスや掃除や洗濯などの家事代行サービスなど、日常的なサービスもラインナップしています。このようなイーウェルの両立支援サービスは、仕事と家庭の両立できる職場環境をスムーズに構築できると、多くの企業でご好評をいただいています。
―イーウェルの社員の方はこのようなサービス全てを利用することができるのですか。
はい。自社のサービスを実際に試してみて、使いづらい、こうした方がよい、といった意見が社員から出た場合はそのサービスの改善にもつながることもあります。
【その他の制度】
―他社に提供しているサービス以外に貴社が独自に取り組んでいる制度があれば教えてください。
当社には「家族参観日」というものがあります。子どもが夏休みの時期に当たる8月の中旬から下旬に開催し、当社に勤める社員の家族(子ども、妻(夫))に、家族がどのような場所でどんな仕事をしているのか、働いているところを見ていただくというイベントです。この家族参観では子どもを対象にしたスタンプラリーを行ったり、父親(母親)の席に座ってもらったりと、仕事の様子を間近で見て体験することで職場を理解して頂いています。
家族参観を行うことは、お子様の「夏休みの思い出」という側面だけではなく、WLBを進めるうえで大きな効果があると考えます。ひとつ目は、家族の方が実際に職場を見学することで、どのような環境でどのような仲間と働いているのかを知ることができ、家庭側からの理解、サポートの一助となりえる点です。また職場の社員たちは同僚の家族と接し、家庭を持った同僚としての一面を理解、これが職場の活性化にもつながります。
また、子どもの学校行事に参加しやすくするため「イベント休暇」制度を設置しました。これは、子どもの入学式や卒業式、授業参観等の出席を目的とした有給休暇を3日を上限に取得できる制度です。
この他にも全社的に開催するボウリング大会等のイベントや社内クラブ(現在は野球部、フットサル部、自転車部、ゴルフ部他)などがあります。職場環境の面でも、社員がランチに使用するスペースを広く設けたり、靴を脱いでリラックスできる畳敷きのスペースなどがあります。
イーウェルではこのような制度により、仕事と生活を両立しながら能力を十分に発揮できるような職場環境が作られ、企業価値の向上とともに、社員の働く環境への満足度と仕事への意欲を高めることにつながっています。
【これまでの評価と今後の課題】
―今までの取り組みについてと今後の課題があれば教えてください。
当社は創業したのが2000年ですのでまだ10年目という若い会社であり、働いている社員にも比較的若い者が多いです。このため結婚や出産に対するニーズは今後高まると予想しています。その中で現行の制度をどのようにブラッシュアップしていくかを今後議論する必要があると考えています。
今後もより働きやすい職場、仕事を頑張れる会社でありたいと考えています。
―本日は貴重なお話ありがとうございました。
【インタビューを終えて】
今回、株式会社イーウェルに訪問・インタビューさせていただくことで、「福利厚生サービスの開発・提供」という仕事内容について初めて知ることができました。イーウェルの提供するサービスにより時間や価格の面で企業のプラスとなり、また、その企業の社員にとってもWLBの実現という効果があることを知り、今後日本がワーク・ライフ・バランス社会となっていくためには、イーウェルのような企業が重要なポイントとなってくるのではないかと思いました。
また、インタビューをさせていただいた青木さんは、「制度を利用して週末に外出することが多く、そうすることで、今週も頑張ろう!と仕事に積極的に取り組むことができます。」といきいきとした表情で話されていました。イーウェルの提供するサービスが、個人がその時々で必要なものを選択・活用することができ、生活の充実につなげ、本当の満足を得られるような制度であるからこそ、社員の方が積極的に制度を利用するような環境が作られ、1人1人がWLBを実現しているように感じました。
今回、株式会社イーウェルにインタビューを行うことで新しい発見が多くあり、本当に楽しくお話を伺うことができました。ありがとうございました。
【レポート作成者】
法政大学キャリアデザイン学部 武石恵美子ゼミ3年 岩瀬 悠希












